赤ちゃんの水分補給の始め方。コップ飲みから始めるメリット!
赤ちゃんへの水分補給が必要なことを聞いたんだけど、
- いつから始めるの?
- ストロー飲みとコップ飲みどっちがいいの?
- 飲み方の練習はどうやってやるの?
と迷うことばかり。
そもそも何で水分補給が必要なのか、
いつからどうやって始めるのか。
私の体験も含めてお伝えしていきますね。
目次
赤ちゃんの水分補給はいつから、どんな練習が必要なの?
5か月から準備開始!
生まれたばかりの赤ちゃんは5か月頃まで
母乳や育児用ミルクを飲んで成長しています。
この時期は基本的に水分は足りています。
でも、離乳食がスタートして「食べる」量が増えてくると
母乳やミルクを「飲む」量が徐々に減ってきます。
すると、今まで足りていた水分は
別の方法で補給していかないと足りなくなってきてしまいます。
赤ちゃんが8か月になる頃には
水分補給として母乳やミルク以外から
意識的な水分補給が必要になります。
だから、準備開始のタイミングとしては5か月がおすすめ。
ちょうど、離乳食で「食べる」練習が始まる時期です。
「飲む」練習も一緒に進めやすいタイミングですね。
ストローマグはダメなの?
一般的に赤ちゃんがこぼさずに飲めるグッズとして
スパウトやストローマグ紹介されています。
ネットやSNSでも
・まずはスパウトからやるといい
・ストローマグは簡単に飲んでくれる
・こぼさずに自分で飲める
といった理由でおすすめされています。
スパウトやストローマグは
赤ちゃんの今持っている力を使うので、
簡単にこぼさず飲めるようになる可能性が高い。
実際に保育園でも「こぼさずに飲んでくれるから」
という理由でストローマグを使用するケースもあるので、
ママが楽!というメリットはあるかもしれません。
でもじつは、
お口の発達からみるとコップ飲みがベストなんです!
最初にコップを使えるようにするメリット
最初からストロー飲みばかりでコップ飲みができないと、
将来の歯並びに影響するリスクが高まります。
食べ物や飲み物をのみ込むことを「嚥下(えんげ)」といいます。
生まれた時から母乳や哺乳瓶でミルクが飲めるのは
赤ちゃんの飲み方である「乳児嚥下」ができるから。
そして離乳食を食べたりお茶を口から直接飲んだりすることで
大人と同じ飲み込み方である「成人嚥下」を学んでいきます。
乳児嚥下と成人嚥下の一番の違いは舌の使い方です。
- 舌を前後に動かすのが乳児嚥下
- 上あごに押し付けるのが成人嚥下
でも、早い時期からストローを使っていると、
なかなか赤ちゃん風の飲み込み方から抜け出せなくなります。
(ストローを舌で巻き込んで飲んで飲む乳児嚥下から抜け出せなくなります)
だから、コップ飲みのトレーニングからはじめるのがいいんですね。
ちなみに先ほどの保育園でも
100%ストローマグに頼っているわけではなく、
コップ飲みのトレーニングもしているので、
コップが使える子に成長しています。
他にも、コップ飲みが先だとこんなメリットもあるんです。
- お口の周りの筋肉の運動になる
- 舌の位置が正常になる
- スパウトやストローマグをどれにするかで悩まない
- 普通の水筒が使えるので保温保冷ができて衛生的
と赤ちゃんの成長発達にとっても、
ママにとってもいいことがたくさんあるんです。
最初はストローマグに比べると上手になるまで
大変な部分があるかもしれません。
でも、ストローマグで上手に飲めるようになった子も
1からコップ飲みの練習をする時が、いずれやってきます。
でも、成長するにつれて歯並びの面や、噛む(脳への刺激)ことにつながる問題
と意識して、最初にコップ飲みから始めることにはたくさんのメリットがあります。
大事な時期だととらえて、最初の一歩に取り組んでいきましょう。
では早速、コップ飲みのトレーニングを開始です!
コップのみをマスターするまでの3ステップ
【お口を育てるコップ飲み3ステップ】を紹介していきます。
ステップ1:まずはスプーンで挑戦
まず最初はスプーンでお白湯やお茶をあげてみて様子をみましょう。
目安は5か月ころ。
舌でスプーンを押し出さなくなる頃です。
お風呂から出た後や機嫌のいい時にあげてみると
赤ちゃんもママのストレスなく挑戦しやすいですよ。
最初はほとんど口からお水が出てきてしまうけれど大丈夫。
カーゼやタオルで受け止めてあげると◎
スプーンを舌で押し出しさないか観察してみてください。
離乳食をあげる練習にもなります!
まずはスプーンでチャレンジしましょう。
ステップ2:浅いコップや器で「飲む」感覚をつかむ
スプーンであげて『ごっくん』できるようになったら
次は「飲む」感覚を身につけてもらいましょう。
赤ちゃんが1回に飲む量は、大人で2口分くらい(30ml程度)です。
大人が使うサイズのコップや器に
少量のお白湯やお茶をいれて飲もうとしても飲みにくいので、
浅いコップや器に入れてあえることがポイントです。
例えば、グラスで水をのんでいる時をイメージしてみてください。
たくさん水が入っている時は、
グラスを少し傾けるだけで飲むことができますが、
水が少ない時は、グラスをたくさん傾けないと飲めません。
それと同じで、
赤ちゃんに飲ませる時も量が少ないので
飲み物の量に合わせた器にしないと
めちゃくちゃ傾けなくてはいけなくなります。
すると、赤ちゃんは飲みにくい状態が不快で、
コップのみが嫌になってしまうかもしれません。
逆にたくさん水を入れすぎたコップだと
上手に飲めずにほとんどこぼれてしまいます。
なので、浅いコップや小さい食器で「飲む」感覚をつかませてあげましょう。
ステップ3:汁ものにもチャレンジ
「飲む」ができるようになってくると、
赤ちゃん自身が『自分でコップを持つ』気持ちも出てくる時期になります。
これくらい上手に飲めるようになったら
お味噌汁にもチャレンジしてみるといいですね。
汁ものやスープといった離乳食からの水分補給も大事になります。
そして、離乳食のメニューに汁ものが加えられやすくなるので、
メニューの広がりができて、ママはめちゃくちゃ助かります(笑)
離乳食が進んでくると母乳や育児用粉ミルクからの量が減るため、
お白湯やお茶からの水分補給だけでなく、
食事から水分をとることも大切になります。
なので、お味噌汁やスープといった汁もの系にも
積極的にチャレンジしましょう!
ストロー飲みはコップで上手に飲めるようになってからで大丈夫
ストロー飲みは卒乳してからでも遅くない
コップ飲みがしっかりできるようになっていれば
ストロー飲みは卒乳してからの練習でも全然大丈夫です。
日本歯科医学会でも
3歳頃までにコップ飲みができないことは
問題ととらえていますが
ストローが使えないことは言及していません。
私も子どもにはコップ飲みをマスターしてから
ストロー飲みを練習してもらいました。
ストローもすぐに使えるようになりましたよ!
そもそも、ストローで飲まなくてはいけない状況はありませんでしたし。
だからコップのみをマスターしてから
ストロー飲みを練習していけば、全然問題なしだと思います。
赤ちゃんとママのペースでコップ飲みチャレンジしよう!
赤ちゃんの水分補給にはコップ飲みから始めた方が
メリットがたくさんあるります。
だから、赤ちゃんの様子をみながら
【お口を育てるコップ飲み3ステップ】を使って
コップ飲みチャレンジをしていくだけですね!
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